
会社から英語のスピーキングテストを指定されたけれど、PROGOS®とVersant®は何が違うの?

TOEICの点数はそこそこ高いのに、スピーキングテストは難しすぎて全く歯が立たない…
ビジネスシーンで導入が急加速している2大オンライン英会話テスト、PROGOS®(プロゴス)と Versant®(ヴァーサント)。
どちらもAI自動採点を採用した最先端のテストですが、その中身や評価の方向性、費用には大きな違いがあります。
多くの受験者を指導する英語講師(TOEIC満点・PROGOS B2以上)の視点から、PROGOSとVersantの難易度や費用、出題傾向を徹底比較します。
受講生たちのリアルな受験データと最新の分析をもとに、「どちらを受けるべきか」「何が違うのか」を客観的かつ分かりやすく紐解いていきます。
本記事は個人の講師実績に基づく解説・検証であり、公式の見解を示すものではありません。
【一覧表】PROGOSとVersantの決定的な違い
まずは、2つのテストの主要なスペックを一覧表で比較してみましょう。
| PROGOS(プロゴス) | Versant(ヴァーサント | |
|---|---|---|
| 開発・運営 | 株式会社プロゴス(日本) | ピアソン社(イギリス) |
| 主な評価基準 | CEFR / CEFR-J(A1〜B2以上) | GSEに基づく20〜80点 |
| 受験費用(税込) | 500円〜1,000円前後(アプリ版に無料プランあり) | 6,600円 |
| 試験時間 | 約20分 | 約20分 |
| 問題スタイル | 記述・自由発話形式(オープンクエスチョン) | 復唱・並べ替え・即答(クローズドメイン中心) |
| 試験中のメモ | 可能(構成を考えてから話せる) | 一切禁止(純粋な保持力が必要) |
| 結果返却 | 最短2〜3分 | 約3分〜数十分 |
| 体感難易度 | ★★★☆☆(ビジネス経験があれば答えやすい) | ★★★★★(ネイティブ速度+即答で激難) |
| こんな人向け | コストを抑えてビジネス表現力を実戦的に磨きたい | 外資系・グローバル基準の圧倒的な反射神経を測りたい |
| 公式ページ | https://progos.ai/ | https://www.versant.jp/ |
PROGOSの特徴と「難しすぎる」理由
実践的なビジネス英語に特化した国内最大級のテスト
PROGOSは、ビジネスシーンにおける実際に仕事で使える英語のアウトプット力を測定することに特化したオンラインテストです。
主な3つの特徴
- 世界基準 CEFR に準拠:客観的なレベル(A1〜B2など)で評価。
- 圧倒的なスピード返却:受験終了後、最短2〜3分でスコアシートが届く。
- 高いコストパフォーマンス:1回数百円〜1,000円前後。アプリ版に無料プランあり。
テスト構成(5パート・約20分)
出題はすべて英語のオープンクエスチョン(自由発話形式)です。
- Part 1:インタビュー(10問 / 各20秒回答)
- Part 2:音読(8問)
- Part 3:プレゼンテーション(1問 / 準備40秒・発話60秒)
- Part 4:グラフ・図を用いたプレゼン(1問 / 準備40秒・発話60秒)
- Part 5:ロールプレイ(複数回のやりとり)
講師が分析:なぜ「PROGOSは難しすぎる」と感じるのか?
特にグラフ説明やロールプレイなど、ビジネス未経験者にとっては「そもそも日本語でも何を言えばいいかパッと浮かばない」という状況設定自体の難しさがあります。
一方で、普段から仕事でプレゼンや交渉をしているビジネスパーソンにとっては、自分の知っている単語を使って論理的に意見を組み立てる力が評価されるため、対策が立てやすいテストです。
☞ PROGOSの具体的な解き方のコツは PROGOS(R)のグラフ問題対策にも使える!グラフを説明する英語表現【中級者向け】で詳しく解説しています。
Versantの特徴と「TOEIC高得点でも撃沈する」理由
ネイティブのスピードについていけるかを測る世界基準テスト
Versantは、イギリスの教育大手ピアソン社が開発した、世界のグローバル企業で採用されているスピーキングテストです。
主な3つの特徴
- 容赦ない即答スタイル:考える時間はほぼゼロ。数秒以内に回答を始める必要あり。
- メモは一切禁止:純粋なリスニング力と、聞いた内容を頭に留める保持力が必要。
- 高度な音声認識AI:ネイティブスピーカーの多様なアクセントを厳格に採点。
テスト構成(6パート・計63問)
- パートA:音読(8問)
- パートB:復唱(16問)(聞こえた英文をそのまま正確に繰り返す)
- パートC:質問(24問)(日常的な短い質問に単語で即答)
- パートD:文の構築(10問)(バラバラの3フレーズを正しい文章に組み替えて発音)
- パートE:ストーリーリテリング(3問)(30秒の話を聞いて自分の言葉で再現)
- パートF:自由回答(2問)(※採点対象外・企業確認用)
受講生のデータから解説:「TOEIC高得点者でも撃沈」する理由
TOEIC満点の私から見ても、高得点者は英語の知識が非常に豊富です。
しかし受講生の結果を見ていると、知識がある人ほど脳内で翻訳せず反射的に打ち返す神経の速さに追いつかず、撃沈してしまうケースを多く目にします。
ネイティブのスピードとメモ禁止の壁を突破するには、シャドーイングやリピーティングといった口を動かす訓練を徹底する必要があります。
【徹底比較】どっちを受けるべき?4つの評価軸
「結局どっちを受けたらいいの?」という疑問に答えるため、受講生のデータをもとに4つの視点で比較します。
スコアの見方とTOEIC換算目安
- 【初級】PROGOS A1 / Versant 20〜37点 / TOEIC 〜500点
状態:簡単な定型句やフレーズで片言の意思疎通 - 【初中級】PROGOS A2 / Versant 38点前後(日本の平均値) / TOEIC 500〜700点
状態:日常業務の定型的なやりとり、簡単な意見交換 - 【中級】PROGOS B1 / Versant 47〜52点(海外赴任目安) / TOEIC 700〜850点
状態:自分の専門分野や一般的な商談で自立して会話ができる - 【上級】PROGOS B2 以上 / Versant 53〜57点 / TOEIC 850点〜満点
状態:複雑な議論、抽象的なテーマ、トラブル対応に臨機応変に対応 - 【ネイティブ級】PROGOS B2 and above の上位 / Versant 58点以上 / TOEIC ー
状態:ネイティブスピーカーと対等に議論・交渉ができる
測定しているスキルの違い
PROGOS
「自分の意見を論理的に組み立て、相手に説明する力(構成力・表現力)」を重視しています。
Versant
「ネイティブの話すスピードを正確に聞き取り、瞬時に正しい文法で返す力(処理速度)」を重視しています。
受験費用の圧倒的な差
PROGOS
1回あたり500円〜1,000円前後。
非常にリーズナブルなため、毎月の英語学習の成果をチェックする定期健診のような使い方が可能です。
Versant
1回あたり6,600円(税込)。
費用が高めなため、転職や昇進の条件として指定された「ここぞという本番」での受験が中心になります。
試験中のルール(メモの可否)
PROGOS
メモ可能。
プレゼン前に話の骨組みをメモできるので、落ち着いて論理性をアピールできます。
Versant
メモ禁止。
短期記憶の勝負になるため、脳への負荷やプレッシャーはVersantの方が圧倒的に高いと言えます。
結論|あなたの目的別おすすめ
PROGOSがおすすめな人
☞ PROGOS対策をすぐに始めたい方は、こちらの 【PROGOS®対策】Part4グラフ問題は中学英語で一発攻略!初級向け裏ワザ型 も参考にしてください。
Versantがおすすめな人
まとめ|自分のフェーズに合わせて賢く使い分けよう
レッスンでも受講生によくお伝えしていますが、手軽に論理的表現力を測るならPROGOS、ネイティブレベルの高速処理に挑むならVersantがおすすめです。
ご自身の目的やレベルに最適なテストを選び、効率よくスピーキング力を磨いていきましょう。
試験の最新情報や詳細な受験要領については、ぜひそれぞれの公式ページもご確認ください。
- PROGOS 公式サイト( https://progos.ai/ )
- Versant 日本公式サイト( https://www.versant.jp/ )
あわせて読みたいPROGOS対策記事
当ブログでは、PROGOSで目標スコア(CEFR B1/B2)を最短で達成するための具体的な勉強法を紹介しています。
ぜひ以下の関連記事もチェックして、ビジネスで通用する英会話力を効率よく手に入れましょう。



※PROGOS®は、株式会社プロゴスの登録商標です。
※Versant®は、Pearson Education Inc.の登録商標です。

ほぼ日々英語管理人レイジーれいじのおばAuntieです。
現役英会話講師。英検®1級。TOEIC®990点。れいじの学習を応援中です。
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