「PROGOSのスピーキングスコアがいつもA2のまま変わらない…」とお悩みではありませんか?
実は、AI採点の特徴を掴み、一問一答から脱却するコツさえ知っていれば、A2 High(初中級)へのステップアップは決して難しくありません。
今回は、ビジネス英語の土台となるA2 Highを確実に奪取するための具体的なコツを、分かりやすく解説します。
本記事の内容は、公式ガイドではなく、PROGOS®を複数回受験しB2以上を取得した筆者の実体験に基づく解説です。実際の試験で感じたポイントや、回答の質を高めるために意識すべき点を中心にまとめています。
A2とA2 Highの全体像:何が違う?
A2からA2 Highへ上がるための最大のカギは、一問一答(単発の文)から描写・説明(文と文の繋がり)へ脱却できているかどうかです。
まずは、全体のイメージを比較してみましょう。
A2(初級レベル)
- 評価の要約: 短いフレーズを繋げて、身近な情報(自己紹介や現在の仕事)を伝えることができる。
- 会話の印象: ブツブツと途切れがち。一問一答になりやすい。
- ビジネスでの実践: 定型文での挨拶や、極めてシンプルな用件の伝達のみ。
A2 High(初中級レベル)
- 評価の要約: 単語や文章を広げて、日常やビジネスのありふれた状況を一通り説明できる。
- 会話の印象: 少し沈黙があっても、自分で文章を組み立てて最後まで話し切る。
- ビジネスでの実践: 同僚への簡単な進捗報告、アジェンダに沿った定形会議の参加。
具体例|発話がどう変わればA2 Highになる?
実際の回答例を見ながら、AIがどこをチェックしているのかポイントを絞って見ていきましょう。
時制の正確さ(過去 vs 現在)
【A2の例】
We have meeting yesterday.
→ “yesterday” があるのに “have” のまま、冠詞や複数形もない。
【A2 Highの例】
We had a big meeting yesterday.
→ 正しく過去形 “had” を使えている。
A2 Highに上がるためには、過去の出来事を話す時に「動詞を過去形(had, went, talked)に変えられるか」がAIに厳しくチェックされます。
完璧な文法でなくても、時制の意識があるだけで点数が跳ね上がります。
抽象的な単語から「具体的な描写」へ
【A2の例】
Many problem
→ 何がどう問題なのか見えない。
【A2 Highの例】
some problems, but we can fix them
→ 「解決できるレベルの問題」と言い換えている。
“good” や “problem” などのワンパターンになりがちな単語だけでなく、”some / a little / easily” などの状況を少し限定・修飾する言葉が入ると、一気にA2 Highに必要な表現の幅を満たせます。
5W1Hの情報追加(表現の幅・量)
【A2の例】お題:How is the progress on the new project?
It is good. Project is going. We have meeting yesterday. Many problem, but okay. I am busy.
→ 接続詞がなく、単語をただ羅列している印象。
【A2 Highの例】
The project is going well because we had a big meeting with the client yesterday. We found two problems, but we can fix them by next week. So, I am a little busy now.”
→ “because” や “but” で文を繋ぎ、具体的な情報をプラスしている。
A2は質問に対して1文(1つの事実)だけで終わってしまいがちですが、A2 Highは主文に対して「いつ、どこで、誰と、なぜ」といった周辺情報を1〜2文付け足すことができます。
上記の例のように、以下のような 5W1H のディテールを盛り込むことが表現の幅と量を増やすカギになります。
中学英語でOK!A2 Highに必要な2つの文法
A2 Highへの進級は、時制のコントロールと if / when などの条件付け がカギを握ります。
必要な知識はどちらも中学英語です。
未来の予定のバリエーション
【A2】
未来のこともすべて “will” だけで済ませてしまう(または現在形のままにしてしまう)。
【A2 High】
“I will …” だけでなく、確定したビジネスの予定として “I am going to …” や “We are planning to …” を意識して使い分けられると、AIは「時制の運用能力が高い」と判断する。
if / when の条件設定
【A2】
現在形がメイン。主語と動詞が1セットのシンプルな文(第3文型まで)が限界。
【A2 High】
“if(もし…なら)” や “when(…のとき)” などの接続詞を使って、条件やシチュエーションを限定して話せる。
《条件を付ける》If we have time, we should discuss this.(もし時間があれば…)
《時期を限定する》When I complete this task, I will report to you.(このタスクが終わったら…)

Auntie
三人称単数の “s” は気にしすぎなくてOK!
文法を意識し始めると「He likes の s を忘れた」と焦って口が止まってしまう人が多いですが、PROGOSのA2/A2 Highレベルにおいて、三単現の “s” や軽微な冠詞 “a/the” のミスが致命的な減点に直結する可能性は低いと考えられます。
現状分析|できている事・足りない事
今の自分の立ち位置を知るために、A2レベルのできている事とまだ足りない事を整理してみましょう。
A2で「すでにできている事」
- 自分の名前、職種、住んでいる場所などの暗記された定型表現
- 質問されたキーワード(単語)をそのままオウム返しして、“Yes/No” で答えること
ここを直すだけで A2 High が見えてくる
- 理由や詳細を付け足す
なぜそう思うのかを突っ込まれると黙ってしまいがちです。
まずは1文、理由を添える癖をつけましょう。 - 繋ぎ言葉を能動的に使う
“Well…” や “Let me see…” などのフィラー、”Then” や “After that” などの時系列を展開する言葉を意識して口に出してみましょう。 - 語彙のバリエーションを増やす
何でも “good” や “difficult” だけで済ませるのをやめ、別の形容詞に言い換えてみましょう。 - 時制の不一致をなくす
「昨日、上司と話した」を “I talk with my boss yesterday.” と言っていませんか?
過去の話はしっかり過去形(talked)で話すよう意識しましょう。 - 単語の羅列を卒業し、文章(S+V)で話す
焦って “Desk, laptop, paper, many…” と名詞だけを叫ぶのをやめ、主語と動詞が揃った完全な文を作ることを心がけましょう。
【即効】A2からA2 Highへ駆け上がるための5大アドバイス
できていないことが分かったら、あとは対策を打つだけです。
ここからは、本番のテストで今すぐ実践できて、AIの評価をガラッと変える5大アドバイスをお伝えします。
文で終わらせる意識
A2では単語やフレーズだけでも「伝わればOK」とされますが、A2 Highでは 主語 + 動詞 が揃った完全な文で答えようとする姿勢が評価されます。
【A2の例】お題:What do you do?
Sales.
【A2 Highの例】お題:What do you do?”
I work in sales.
聞かれた質問の動詞をそのまま使って、主語(I や We)から始める癖をつけましょう。
これだけで単語逃げの印象をガラリと変えられます。
「一言 + Because…」を絶対ルールにする
A2レベルの人は1文だけで回答を終えがちですが、A2 Highを狙うなら結論を言ったら、すかさず “Because“ で理由を1文足すを徹底してください。
【A2の例】
I like this plan.
→ ここで沈黙。
【A2 Highの例】
I like this plan because it is cheap.
どんなに短い文でも構いません。
相手に促される前に理由まで自発的に言えること自体が、A2 Highの強力な証明になります。
and / but / so の3大接続詞を使い倒す
わざわざ難しい関係代名詞などを勉強し直す必要はありません。
中学で習った3つの接続詞を使って、単文を2つ繋げて1つの長い文にするだけで、PROGOSの流暢さと文章構成のスコアに好影響を与えることが期待できます。
【A2の例】
I am busy. I have a meeting.
【A2 Highの例】
I am busy so I have a meeting.
文をブツブツ切るのをやめて、接続詞で文を接着する感覚を持つだけで、AIは文章の繋がりがあると判定されやすくなる傾向があります。
現在・過去・未来の最低限の使い分け
PROGOSの「過去の出来事について話すパート」や「将来の予定を話すパート」で、時制を意識しているところをアピールします。
【A2の例】
Yesterday, I meet my boss. / Next week, I go to Tokyo.
【A2 Highの例】
Yesterday, I met my boss. / Next week, I am going to go to Tokyo.
《過去の話》”went” “worked” “was” などの基本過去形を回答の中に最低1回は混ぜる。
《未来の話》 “I will…” だけでなく、ビジネスで使いやすい “I’m going to…” や “I want to…” もいつでも使えるように準備しておく。
これだけでAIに時制の運用能力があると判断されやすくなります。
Part 4のテンプレート(型)を決める
PROGOSは、あらかじめ自分の話し方の型を決めておくだけで、一気に点数が出やすくなります。
特にPart 4のプレゼンなどでは、2〜3文でもいいから言い切る練習が抜群に有効です。
☟「さらに詳しくPart 4の対策をしたい」という方は、ぜひこちらの解説記事も参考にしてみてください。

PROGOSのAI採点を味方につける裏ワザ
A2 Highに必要な時間管理(タイムマネジメント)
PROGOSは各パートで話す時間(20秒〜60秒)が決められています。
【A2の失敗パターン】
5秒で話し終わってしまい、残りの時間を余らせて無言になる。
【A2 Highの目安】
制限時間の半分以上を自分の言葉で埋める。
→ 例えば、30秒の回答時間なら、最低でも15秒〜20秒は話し続ける。
そのためにも、先ほどご紹介した and / but / so の3大接続詞を使い倒すをフル活用して、文章を後ろに繋げていく意識を持ちましょう。
各パートの攻略ミニポイント
- パート2(音読)
A2 Highを狙うなら、ここは満点近くを取りたいところ。
単語の繋がり(リンキング)を意識して、一息で意味の塊を読み切るイメージで。 - パート3(一問一答)
質問のオウム返しから一歩進んで、質問の代名詞化を意識
【例】How often do you use your computer? → I use it every day.
“computer” を “it” に変えられると高評価に繋がる。 - パート4(プレゼン)
グラフや準備されたお題に対して、まず全体の結論(1文)+ 次に細かい数字や事実を1つ(1文) の最低2文構成を徹底する。
沈黙を防ぐフィラー(時間稼ぎ)
PROGOSのAIは無音の沈黙を嫌います。
言葉に詰まったら、何も言わずに5秒止まるのではなく、以下の言葉を口に出しながら脳内で英文を組み立ててください。
- Well…(ええと)
- Let me think…(そうですね…)
- That’s a good question.(良い質問ですね → これで3秒稼げます)
文頭につけるだけ!今日から使えるA2 High化フレーズ集
語彙を無理に難しくする必要はありません。
A2レベルの単語力でも、文頭につけるだけで一気にビジネス感(B1一歩手前の風格)が出る魔法の言葉を厳選しました。
自分の意見を伝えるとき
In my opinion, …(私の意見では…)
“I think …” ばかりを使ってしまう人は、これを文頭に置くだけで知的なビジネス英語に様変わりします。
【A2の例】
I think this is good.
【A2 Highの例】
In my opinion, this system is useful.
Actually, …(実は、実際のところ…)
自分の本音や、具体的な事実を切り出すときに便利です。
【A2の例】
I don’t like old computers.
【A2 Highの例】
Actually, our office computers are very old.
予定・進行状況を伝えるとき
We are planning to [動詞の原形] … (… する予定です)
単なる個人意志の “I will” よりも、組織(We)としてのビジネス感が出せます。
【A2の例】
I will start a new project.
【A2 Highの例】
We are planning to start a new project next month.
Currently, …(現在は、今のところ…)
文頭に置くだけで、「過去でも未来でもなく、まさに今こういう状況です」という詳細なニュアンスを足せます。
【A2の例】
We work on a new project.
【A2 Highの例】
Currently, we are working on a new project.
理由・背景・具体例を付け足すとき
That’s because …(なぜなら…だからです)
1文目を言ったあと、一呼吸置いて理由の2文目を始めるときに最も簡単な繋ぎ言葉です。
【A2の例】
I like this office. It is quiet.
【A2 Highの例】
I like this office. That’s because it’s very quiet.
So… (だから…)
英語で「結論 + 理由」を話すのが難しければ、「事実 → だからこう」の順で話す方がグッと楽になります。
【A2の例】
I was busy yesterday. I didn’t watch TV.
【A2 Highの例】
I was busy yesterday, so I didn’t watch TV.
For example, …(例えば…)
理由が思い浮かばない時は、これで具体例に逃げるのがA2 High奪取の裏技です。
【A2の例】
I clear my desk.
【A2 Highの例】
I clear my desk every day. For example, I throw away unnecessary papers.
脱 good / difficult のための形容詞
何でも “good” や “difficult” にするのをやめるだけで、語彙の評価が上がります。
good の代わり
【A2の例】
This tool is good.
【A2 Highの例】
This tool is useful / interesting / comfortable.
(役に立つ / おもしろい / 快適な)
difficult の代わり
【A2の例】
My task is difficult.
【A2 Highの例】
My task is busy / complicated.
(忙しい / 複雑な)
AIを専属面接官にする「PROGOS対策プロンプト」
最強の独学法は、ChatGPTなどのAIをPROGOSの面接官に仕立て上げることです。
以下のプロンプトをそのままコピペしてAIに入力してみてください。
私は英語のスピーキングテスト「PROGOS」でA2 High(初級の上)レベルを目指して勉強しています。以下の条件で、私のスピーキングパートナー兼面接官になってください。
①ビジネスに関するシンプルな質問を1つだけ英語で出してください(PROGOSを想定)。
②私の回答(英語)を待ってください。
③私が回答したら、A2 Highレベルに届いているか(2文以上で理由や詳細を言えているか)を判定してください。
④最後に、よりA2 Highらしくなる改善案(becauseや接続詞、副詞を使った具体的な修正文)を【1つだけ】提示してください。
まずは、最初の質問を1つ出してください。
テキスト入力だけでなく、AIアプリの音声通話機能(音声モード)を使って、口頭でやり取りすると、本番さながらの臨場感で練習できます。
ぜひ今日から試してみてくださいね。
最後に
PROGOSのAI採点は、少しの繋ぎ言葉や時制の意識を取り入れるだけで、驚くほど評価が上がります。
まずは今回ご紹介した5大アドバイスを意識して、ChatGPTと一緒にA2 Highへの第一歩を踏み出してみましょう。

ほぼ日々英語管理人レイジーれいじのおばAuntieです。
現役英会話講師。英検®1級。TOEIC®990点。れいじの学習を応援中です。


