
英語会議で聞き取れず、つい適当に相槌を打ってしまう…
多くのビジネスパーソンが抱える悩みです。
現役講師として、聞き返しのトーンを誤って商談が硬直したケースを何度も見て、聞いてきました。
本記事では、ビジネスで失礼にならず、確実に情報を取りこぼさない聞き返し方をまとめます。
英語会議で失礼にならない!聞き返しの基本姿勢とマナー
ビジネスの場では、日常会話の “Sorry?” や “What?” はカジュアルすぎて誤解を招きます。
プロフェッショナルな場では、自分の英語力の不足をカバーしつつ、相手への敬意を示すクッション言葉や丁寧な助動詞を用いた表現が求められます。
なぜカジュアル表現がNGなのか
ビジネスにおけるコミュニケーションでは、単に言葉の意味が通じるだけでなく、相手との信頼関係や立場への配慮が不可欠です。
以下のような単語のみで聞き返す表現は、威圧感を与えたり、聞く姿勢が欠如していると誤解されたりする原因になります。
【避けるべき表現】
What?
Huh?
Pardon?

Auntie
“Pardon?” は、失礼ではないものの、やや古風であるか、子供や目上の人が聞き返す際の表現と受け取られることがあり、現代のビジネス英語ではより丁寧なフレーズが好まれます。
聞き返しは信頼構築のプロセス
曖昧なまま会話を進めて致命的なミスを起こすよりも、適切に聞き返す方が結果的にビジネスの信頼性を高めます。
プロフェッショナルは、正確性を担保するための重要なプロセスとして聞き返しを活用しています。
I want to make sure we are on the same page before moving forward.
先に進む前に、認識のズレがないか確認しておきたいのですが。
“on the same page” を用いると、協調的な姿勢をアピールしつつ認識合わせができます。

Auntie
もしクライアントや役員相手など、より堅い表現にしたい場合は、”would like” に置き換えることで完璧なフォーマル度になります。
【例】I would like to make sure we are on the same page before moving forward.

電話・オンライン会議で使える英語の聞き返しフレーズ
リモート環境では、電波・ノイズ・遅延など、英語力とは無関係の聞き取りづらさが頻発します。
システムのせいにしながら自然に言い直しを促す実用的なフレーズを見ていきましょう。
音量が小さいとき
相手の声が物理的に小さい場合や、環境音で聞き取りにくい場合に有効な表現です。
環境要因であることを匂わせながら音量を上げるよう依頼できます。
Would you mind speaking up a bit ? I’m having a little trouble hearing you.
もう少し大きめの声でお話しいただけますでしょうか? 少し聞き取りにくくて。
“Would you mind -ing?” で相手に心理的負担を与えない柔らかい依頼に仕上がります。
Could you speak a little louder, please?
もう少し大きな声で話していただけますか?
相手を一切責めずにマイクの音量調整を促せる万能フレーズです。
回線が不安定なとき
回線不良による音声の乱れを指摘する際に用いる定番のフレーズです。
通信環境に原因を転嫁することで、お互いに気まずさを感じることなくスムーズな再発話を促すことが可能です。
The connection is a bit unstable, and your voice cut out for a moment.
接続が少し不安定なようで、一瞬お声が途切れました。
客観的な事実だけを伝えるため、相手に焦りや気まずさを感じさせません。
We seem to have a poor connection. Could you say that again?
回線があまり良くないようです。もう一度おっしゃっていただけますか?
通信障害を共通の敵に見立てることで、スムーズにリテイクを引き出せます。
音声の遅延・ノイズ
タイムラグがある場合やノイズが発生した際に、状況をスマートに伝えるための具体的な表現です。
There seems to be a slight delay in the audio.
音声にわずかなタイムラグがあるようです。
ツール特有の現象を冷静に指摘することで、スマートな印象を与えられます。
The audio broke up for a second. Could you repeat that?
一瞬音声が途切れました。もう一度おっしゃっていただけますか?
途切れた瞬間の状況を的確に伝えることで、相手もどの部分を言い直せばいいか即座に理解できます。
数字・固有名詞だけ聞き取れない時のピンポイント聞き返しフレーズ
ビジネスで最も多い聞き逃しは、数字や固有名詞です。
仕事で絶対にミスが許されない場面において、全体の流れを止めずに特定の情報だけを正確に再確認します。
数字の確認
全体ではなく、一部分だけを聞き逃した旨を明確に伝えることで、相手に長大な説明を再度させる手間を省くことができます。
I’m not sure I caught the exact number. Could you confirm the figures?
正確な数字を聞き取れなかったのですが、数字を確認していただけますか?
一部のみの聞き逃しであると明示し、相手の手間を最小限に抑えます。
Just to be sure, did you say 50 units or 15 units?
念のため確認させてください。50台とおっしゃいましたか、それとも15台ですか?
選択肢を提示して聞き返すことで、発音の聞き間違いを防ぎます。
固有名詞・スペルの確認
固有名詞の聞き取りミスを防ぐためには、スペルの確認やアルファベットの復唱をセットで行うことが実務上極めて有効です。
Could you spell that out for me, please?
スペルを教えていただけますか?
人名や社名などの固有名詞で最も確実かつスピーディーにミスを防げます。
Let me make sure I have the correct spelling. Is that spelled A-B-C?
正しいスペルで把握できているか確認させてください。それは「A-B-C」というスペルで合っていますか?
こちらから仮のスペルを例示して確認することで、認識のズレを素早く解消できます。
条件のオウム返し
相手の発言の末尾をそのまま肯定疑問文の形でリピートし、認識のズレが生じていないかをその場で即座にすり合わせます。
So you mean the deadline is next Friday, correct?
つまり、締め切りは来週の金曜日ということですね?
相手の発言を自分の言葉でコンパクトに再定義し、同意を取り付けます。
If I understand correctly, the total cost will be 5,000 dollars?
私の理解が正しければ、総額は5,000ドルになるということでしょうか?
金額や条件など重要度の高いデータを確認する際に役立ちます。
何度も聞き返すのが気まずい時のビジネス用クッション言葉
1度だけでなく、2度3度と聞き返す必要がある場面では、心理的なプレッシャーから気まずさを感じやすいです。
しかし、適切なクッション言葉を挟めば問題ありません。
会話を上品に遮る
相手が話し続けている最中や、重要なポイントをその場で直ちに止めたい場合に、失礼のないように割り込むための必須表現です。
I’m sorry to interrupt, but could you clarify that last point?
お話の途中ですみませんが、今の最後の点について詳しく説明していただけますか?
相手の勢いを削ぐことなく、スマートに会話の主導権を少しだけ巻き戻せます。
Apologies for cutting in, but I want to double-check one thing.
話を遮って申し訳ありませんが、1点だけ再確認させてください。
謝罪を挟むことで、強引な割込みという印象を完全に払拭できます。
再度の聞き返しを柔らかくする
何度も聞き返す際、自身の理解を確実にするためであると丁寧に伝えるバリエーションです。
I want to make sure I have all the details correct.
詳細に間違いがないか確認しておきたいのです。
相手の能力ではなく、自分の完全性を高める文脈に変換できます。
I apologize for asking again, but my connection isn’t very good today.
何度も尋ねてしまい申し訳ありませんが、今日は接続ががあまり良くありません。
重ねて質問する際の申し訳なさを、スマートかつ紳士的に和らげます。
自分の理解度をフィードバックする
ここまで理解した内容をワンフレーズで要約してから先を促すことで、相手に安心感を与えつつ正確な情報を引き出すことができます。
So far, I understand we are focusing on the budget. Am I on the right track?
これまでのところ、私たちは予算に焦点を当てていると理解しています。私の認識は合っていますか?
これまでの議論の方向性を共有し、相手に「しっかり聴いている」という安心感を与えます。
Just to recap, we agreed on the schedule, right?
念のため振り返っておくと、私たちはスケジュールについて合意しましたよね?
要点を即座にリキャップし、次のトピックへの移行を確実なものにします。
まとめ
英語会議での聞き返しは、語学力ではなくビジネスマナーの一部です。
状況に応じて適切なフレーズを使い分ければ、誤解を防ぎ、会議の質を大きく高められます。
次のオンライン会議で、今日の表現をひとつ試してみてください。

ほぼ日々英語管理人レイジーれいじのおばAuntieです。
現役英会話講師。英検®1級。TOEIC®990点。れいじの学習を応援中です。
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