ニュース背景
2026年のFIFAワールドカップは、アメリカ・カナダ・メキシコの3か国で共同開催される史上初の大会です。
これまでより参加国が増え、より多くのチームに決勝トーナメント進出のチャンスが与えられる新しい方式が導入されます。
また、アメリカでは大会そのものが政治的な注目も集めており、開催決定の経緯やビザ・人権問題などが話題になっています。
スポーツの祭典であると同時に、国際的な政治や社会課題とも結びついた歴史的イベントになる見込みです。
リアル英会話から学ぶ英語フレーズ
2026年のワールドカップを題材に、ネイティブの会話を通して英語を学びます。
この会話では、Michael(男性)はイギリス英語で、Patricia(女性)はアメリカ英語で話しています
まずは、スクリプトを見ずに耳だけで内容を捉えてみてください。
ダイアログスクリプト

【音声+ダイアログを使った英語トレーニング法】に関してはコチラをご参照ください。
会話から学ぶリアルな英語表現
huge
It’s huge here since the US is one of the hosts, along with Canada and Mexico.
huge
ものすごい、重要な
“huge” は単にサイズや量の大きさを表すだけでなく、重要性や影響の大きさ、人気や話題性を表すときにもよく使われます。
日常会話やニュースでは「社会的に注目されている」「みんなが関心を持っている」というニュアンスを含むことが多いのです。
ダイアログの “huge” は、「大きな話題」「大注目」という意味で使われています。
The band is huge in Europe.
そのバンドはヨーロッパで大人気だ。
“very huge” は通常使いません。
“huge” 自体が “very big” に相当する強い語だからです。
the more …, the more …
More matches, more drama.
the more …, the more …
…すればするほど…
「…すればするほど…」という比例関係を表す便利な構文が “the more …, the more …” です。
ある行動や状況が増えるにつれて、別の結果も比例して増えることを示すときに使われます。
特に会話やキャッチコピーでは、インパクトを重視して “the” や動詞部分を省略することがよくあります。
“More matches, more drama!” というフレーズは、正式な文法構文に直すと “The more matches there are, the more drama you get.” となります。
More practice, more progress!
【正式】The more you practice, the more progress you make.
練習すればするほど、上達する!
sneak into
Even third‑place teams can sneak into the knockouts.
sneak into
こっそり忍び込む、ギリギリで突破する、思いがけず進出する
誰かに気づかれないように、許可なく場所へ入るときに使われる表現で、日常会話でもよく登場します。
スポーツの文脈では、大会やリーグ戦で、予想外のチームが決勝トーナメントに進出したときなどに「滑り込む」というニュアンスで表現されます。
“sneak in” と “sneak into” はほぼ同じ意味ですが、”into” を使うと「対象の中へ」というニュアンスが強調されます。
The team sneaked into the playoffs.
そのチームはプレーオフに滑り込んだ。
second chance
That’s really a second chance!
second chance
もう一度のチャンス、再挑戦の機会
「2回目」という意味にとどまらず、一度失敗したり逃したりした後に再び挑戦できる機会を強調する表現です。
単なる再試行ではなく「希望」「可能性」「信頼の回復」といったニュアンスが含まれているため、会話の中で使うと相手に前向きな印象を与えることができます。
Everyone deserves a second chance.
誰もがもう一度のチャンスを受ける価値がある。
good shot
England’s got a good shot.
good shot
【直訳】良いショット
“good shot” は、文脈によってさまざまな意味を持つ便利な口語表現です。
スポーツや写真の場面では、瞬時に「ナイスプレー」「いい写真!」と称賛するときに使われます。
一方で、文脈によっては比喩的に「勝つ見込みが高い」「成功する可能性がある」という意味にもなります。
My favorite team got a good shot at winning this season.
私の応援しているチームは今シーズン、優勝する見込みが高い。
lucky you
Lucky you!
lucky you
運がいいね
カジュアルな会話でよく使われる短いフレーズで、「運がいいね」「いいなあ」「うらやましい!」といった意味を持ちます。
基本的には相手の幸運や好都合な状況を軽く祝うときに自然に使える表現です。
語調や文脈によっては、軽い嫉妬や羨望を込めて「うらやましい!」と伝えることもあれば、皮肉や冷やかしとして「よかったねえ(本当はそう思っていない)」と使うこともあります。
You got front-row tickets? — Lucky you.
最前列のチケットを取れたの? — いいなあ。
friendly draw
The US hopes for a friendly draw.
friendly draw
強豪ではなく、比較的戦いやすい相手に当たること
スポーツの大会やトーナメント抽選でよく使われる表現です。
“friendly draw” は親しみやすい抽選ではなく、試合や大会の組み合わせ抽選でより楽な・有利な対戦相手に当たることを意味します。
It wasn’t exactly a friendly draw, but we are ready for the challenge.
必ずしも有利な組み合わせではなかったが、私たちは挑戦に備えている。
tough break
Facing Morocco or Norway would be a tough break.
tough break
不運な出来事、思わぬ困難
スポーツの抽選や試合結果で「厳しい展開になった」と表現するときに使われます。
アメリカ英語でよく使われる口語表現で、試合の組み合わせやケガなど、運が悪いときにスポーツ解説者がよく口にします。
It’s a tough break to lose your best player mid-season.
シーズン途中で最も重要な選手を失うのは不運だ。
once in a lifetime
Fans here say, “It’s once in a lifetime.”
once in a lifetime
一生に一度
非常に珍しい、特別な体験を表すときに使われます。
「人生の中で二度とないかもしれない」「一生の思い出になる」というニュアンスを含みます。
日常会話からニュース記事まで幅広く登場し、忘れられない出来事や貴重な機会を強調する表現です。
Visiting Niagara Falls was a once-in-a-lifetime experience.
ナイアガラの滝を訪れたのは一生に一度の体験だった。
※複数の語をまとめて一つの形容詞 “once-in-a-lifetime” として名詞を修飾するため、ハイフンでつないでいます。
feel the buzz
I can’t wait to feel the buzz in our own stadiums!
feel the buzz
(雰囲気の中で)興奮やエネルギーを感じる
くだけた口語表現で、”buzz” は「ざわめき」や「盛り上がり」を指しています。
スポーツ観戦やイベント、ライブ会場など、人々の熱気や盛り上がりを肌で感じる場面でよく使われます。
You can really feel the buzz before the concert starts.
コンサートが始まる前には本当に盛り上がりを感じる。
音声+字幕付きダイアログを使った英語トレーニング法
このトレーニングは、短時間でも効果的に英語力を伸ばしたい方におすすめです。
音声+字幕付きのダイアログを活用することで、リスニング・スピーキング・語彙力を同時に鍛えることができます。
- 意味チェック(語彙インプット)
新しい単語やフレーズをピックアップ
ノートにまとめて、例文と一緒に覚えると定着しやすい - ロールプレイ(5〜8分)
スクリプトを見ながら、登場人物になりきって音読
感情やイントネーションを意識すると、スピーキング感覚が身につく
余裕があれば、シャドーイング(音声を追いかけて発話)にも挑戦! - 音読(2〜3分)
音声に合わせて発話練習
英語のリズム・スピード・発音を体で覚える
短時間でも毎日続けることで、自然な英語の感覚が定着します。
今回紹介しているダイアログには音声と字幕が付いているため、このトレーニングにとても適しています。
お気に入りのダイアログで練習すれば、楽しみながら英語力アップにつながります!
英単語クイズ
クイック復習クイズ!次の文の空欄に当てはまる語句を、下の選択肢から1つ選んでみましょう。

答えは ☞ コチラ
最後に
スポーツや時事ニュースを題材にした英語学習は、文化背景まで理解できるのが魅力です。
今日紹介した表現をぜひ日常会話に取り入れて、英語をもっと身近に感じてください。

ほぼ日々英語管理人レイジーれいじのおばAuntieです。
現役英会話講師。英検1級。TOEIC975点。れいじの学習を応援中です。
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