はじめに
アメリカ英語とイギリス英語の違いで、一番よく知られているのは、soccer と football ではないでしょうか?
同じスポーツなのに、なぜ soccer と football という2つの名前があるか、掘り下げていきましょう。
ちょっとした説明ができる英語も添えていますので、参考にしてみてください。
soccer と football の違い
soccer も football も、今日のサッカーというスポーツを指しています。
ただし、アメリカ英語では football と言うと、American football(アメフト)を指すことが圧倒的に多いです。
soccer サッカー
football 【イギリス】サッカー
【アメリカ・カナダ】アメリカンフットボール、カナディアンフットボール
In most parts of the world, football means soccer, and in America, football means American football.
世界のほとんどの地域では、フットボールといえばサッカーを意味し、アメリカではフットボールといえばアメリカンフットボールを意味する。
サッカーの始まり
現在のサッカーは、ロンドンで Football Association(フットボール協会)がルールを書いた1800年代に始まったとされています。
当時は、イギリスの寄宿学校の若者たちが、手や足でボールを動かしたり、相手ゴールに向かってボールを前進させたり、さまざまなバージョンがあったそうです。
サッカーとラグビーが混ざったようなスポーツだったのか。
フットボール協会のルールで行われるゲームは association football として知られるようになりました。
The modern game of football actually started in Britain in the 19th century.
現代のフットボールというゲームは、実は19世紀にイギリスで始まった。
サッカーの語源
1870年代頃、オックスフォードの学生たちの間では、単語を短縮して -er をつけるというのが流行りだったようです。
名前は短くなり、assoccer(association football)「アソッカー」(アソシエーションフットボール)と rugger(rugby football)「ラガー」(ラグビーフットボール)に区別されました。
「アソッカー」が socker / soccer として広まりましたが、あくまでニックネームのようなもので、イギリスではフットボールと呼ばれるのが一般的でした。
現代のラグビーの由来は rugby football で rugger と、他にも breakfast は brekker と省略されたとか。
アメリカンフットボールの起源
ラグビーとアソシエーションフットボールの要素を取り入れたのが、現在のアメリカンフットボールです。
こちらの方が人気を博し、アメリカでは「フットボール」=「アメリカンフットボール」が定着しました。
一方、アソシエーションフットボールの選手は、ニックネームだったサッカーを名称として、自分たちのスポーツに採用しました。
スーパーボウルという言葉を聞いたことありますか?
アメリカンフットボールの最高の大会(NFLの優勝決定戦)であり、アメリカ合衆国最大のスポーツイベントです。
The Super Bowl is the NFL championship game, which is held every year in January or February.
スーパーボウルはNFLの優勝決定戦で、毎年1月か2月に開催される。
サッカーを soccer と呼ぶ国はどこ?
アメリカンフットボールやラグビーから派生した独自のスポーツがある国は、football ではなく soccer と呼んでいますね。
- アメリカ
- カナダ
- オーストラリア
- ニュージーランド
- アイルランド など
football だとあいまいになるので、soccer の方が正確に伝わるということでしょう。
What countries call football “soccer”?
- Many in Australia, New Zealand and Ireland call it “soccer”.
サッカーを「サッカー」と呼ぶ国は?
- オーストラリア、ニュージーランド、アイルランドの多くは「サッカー」と呼ぶ。
最後に
単語の成り立ちを知ると、どういう風に使えばいいのか違いが分かり、覚えやすいのではないでしょうか?
好奇心を大事に、気になったことは調べてみる癖をつけるといいですよ。
ほぼ日々英語 レイジーれいじです。
会社で英語が必要になり、三日坊主を脱すべく、ブログを書くことにしました。
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