現役英会話講師のAuntieです。
「英語を勉強したいけど、どうしたらいいかな?」と尋ねる初級者には「NHKラジオの『中学生の基礎英語』をまず聴いてみなよ」と言っています。
今回は『中学生の基礎英語レベル1』『中学生の基礎英語レベル2』に着目し、英語初級者にも、学び直しの大人にも取り組みやすい勉強方法を紹介します。
『中学生の基礎英語1・2』が【推し】の5つの理由
毎日15分の習慣
「今度こそ真面目に英語を勉強するぞ」と気合い十分でも、いきなり頑張りすぎると3日で疲れてしまう人が多いのではないでしょうか?
NHKラジオは1回5~15分の番組で、毎回決まった時間に放送されているので習慣を作りやすいです。
まずは毎日15分。その後1週間→1か月→3か月→半年とコツコツ続けていくと、英語学習が苦ではなくなります。
習慣化するには
①毎日していることと結び付ける
例:昼ごはんの後の休憩15分で集中して学習する
②時間でなく学習場所を決める
例:通勤中の電車では聴く
ストリーミングサービス
リアルタイムで聴けなくても聴き逃しサービスがあります。
再放送もありますし、放送当日にNHKらじるらじるの「聴き逃し番組を探す」から追っかけ、放送された次の週にはNHKゴガク アプリからも聴くことができます。
無料なうえ、速度調整や10秒の早送りなど便利な機能がついているので、放送では分からなかったところの確認や復習用に再び聴き返すことができます。
体調不良などで学習できないこともあると思いますが、気分次第でやる・やらないを決めてはダメですよ。
やりっぱなしにさせない復習の金曜日
NHK語学番組は平日毎日ありますが、金曜日は月曜日から木曜日までの振り返りの内容となっています。
自身で学習しているとついつい新しいことを学ぶことに集中し、勉強した気になりがちです。
しっかり定着できたかを確認できる復習の金曜日は「使える」英語にするために不可欠です。
英語の基礎を総復習
中学英語は英語の基礎です。
- 中学英語は理解しているけど、使うことに自信がない…
- 読めば分かる長文が聴き取れない…
- 何から始めればいいのか分からない…
「使える」英語にするためにも、基礎を総復習のつもりで力を入れて聴いてみましょう。
気軽さ
いつでもどこでもの手軽さがNHKラジオ講座の魅力です。
目的や学習スタイルに合わせて「どんなに忙しくても音声だけは聴く」くらいで始めることができます。
朝ドラのような感覚で聴いてみてください。
どんな人に向いている?大人も?
現役中学生も学び直しの大人も受講できる内容です。
- 小学校で楽しく英語に触れたけど、中学校で学ぶ文法や英語表現への切り替えやギャップがしんどい学生
- これまでなんとなく英語を学習してきて、内容が難しくなり頭がこんがらがってきた学生
- ラジオ英会話にステップアップするために、この1年は中学生の基礎英語で基本を復習したい大人
想像してください…
土台(英語の基礎)のできていないビルは、階(英語の知識)を増やしてもグラつき、いつか倒れてしまいます。
中学英語はそれくらい大切な内容なんです!!
大人の学び直しポイント
大人になって英語を勉強している人で
- 学生時代にテストは得意だったけど英語が話せない
- 書いてあったら読めるけど、文字がないと内容が分からない
- リスニングがとにかく苦手で自信がない
自分に当てはまっていると感じる人は『中学生の基礎英語1・2』の学び直しが向いています。
番組では、学校での学習では足りなかった反復や応答練習など、声に出して練習する時間が多いです。
まさに、言える・使える英語を目指しています。
毎日15分のコツコツ基礎学習も忙しい大人にピッタリです。
『中学生の基礎英語2』
『中学生の基礎英語1』に加えて、比較、現在完了、関係代名詞、仮定法など、日本人学習者が苦手とする文法事項が学べます。
「現在完了で英語を嫌いになった」「どこでつまづいたのか分からない」そんな人にはこのレベルがおすすめです。
取り扱っている内容は少しレベル高めの印象。大人の学び直しに最適。
何ができるようになる?
英語初学者が英語を話せるようになるために、基本的な語彙力や文法力は必要です。
『中学生の基礎英語1・2』は英語を基礎から学び直すことができ、中学英語の文法、単語が十分に身につきます。
知っているけど使ってこなかった英会話で使われる単語やフレーズもたくさん出てきますよ。
会話やに発音にも力を入れているので、より実践的で、すぐ使えるヒントがいっぱいです。
おすすめの勉強方法と使い方
ストーリーを大まかに聞く
1回の放送で何度かストーリーを聴くことができるので、最初の1回目は大まかに聴いてみましょう。
リピートする
一番最初にストーリーを聴いた後は、英語が流れるたびにリピートする(マネする)ようにしましょう。
手本→練習、英文確認テストなどは実際に声に出すことが大切です。
番組内の「言ってみましょう」と言う講師の指示通りに声に出していますか?
何年も学習していても「聞く」専門ではいつまで経っても「話す」ことはできません。
実際に声に出す
『中学生の基礎英語』は段階的に練習できるような丁寧に作られています。
応答練習や確認テストなど、声に出して練習していきましょう。
自身で英文を作って声に出すことで、初めて「使える」英語になります。
間違い上等!次は、よりよい間違いにすればいいの気持ちで臨んでください。
短めフレーズはそのまま覚える
会話のやりとりが自然なので、”Huh?” “OK.” “Bye.”など話し言葉での一言返答や、相槌・反応フレーズがたくさん出てきます。
思わず「あるある」となる展開なので、気持ちを込めて練習しましょう。使える場面がきっとありますよ。
発音練習ができる『中学生の基礎英語1』
発音の説明が細かく、舌の位置まで教えてくれます。
指示に従って、実際に口や舌を動かしてみましょう。
実際にやってみると、日本語との使う筋肉や部位の違いがはっきりします。
リスニング力強化の『中学生の基礎英語2』
『中学生の基礎英語2』は複数人(4人家族間)での会話が展開されています。
英検®やTOEIC®など、リスニングを聴き分ける必要がある場合の練習にもってこいです。
さらにオーバーラッピングに力入れていて、やり方まで説明があります。
テキストありなしに関わらず、オーバーラッピングに挑戦しましょう。
テキストがある場合は見ながら練習して、2回目以降は見ずにやって負荷を掛けて練習するといいですよ。
テキストは必要?
英語初級者の方であれば、1冊でいいのでテキストを用意するといいですね。
放送と組み合わせてみると、使いやすさに気づくかもしれません。
まとめ
現役学生にも大人の学び直しにも『中学生の基礎英語1・2』はおすすめです。
以前失敗した経験や難易度が高すぎる内容は、やる気が出にくいですよね…
まずは中学生英語から”始めてみる”という行動が大切です。
「毎日15分だけは聴く」という達成できそうな目標と習慣化が継続するコツですよ。
ほぼ日々英語管理人レイジーれいじのおばAuntieです。
現役英会話講師。英検1級。TOEIC975点。れいじの学習を応援中です。
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