英語で金額を読むとき、「これって正しい言い方かな?」と迷ったことはありませんか。
この記事では、フォーマルからカジュアルまで、ネイティブが使う自然な金額表現のルールとコツを詳しく解説します。
英語で金額を読む基本ルール【フォーマル編】
国際的なビジネスや契約書で通用する、正確かつ誤解のない金額表現の方法を解説します。
細部のルールを押さえて信頼感を高めましょう。
整数のみの読み方
金額を記載する際は、必ず通貨名を併記し、「金額+通貨名」の形式で表記しましょう。
特に国際取引では、どの通貨で支払うのかを明確に示すことで、誤解やトラブルを防ぎ、スムーズなやり取りにつながります。
【例】$60 → sixty dollars
【例】€250 → two hundred fifty euros
【例】USD 1,000 → one thousand US dollars (USD 1,000.00)

Auntie
“dollars” だけだと、米ドルなのか豪ドルなのかパッとわからないことがありますよね。
通貨名をはっきり添えておきましょう。
小数点ありの読み方
おすすめの読み方は「ドル + and + セント」の形式です。
ドルとセントの間に必ず “and” を入れることで、聞き手は「どこまでがドルで、どこからがセントか」を一瞬で理解できます。
【例】$1.89 → one dollar and eighty-nine cents
【例】$10.50 → ten dollars and fifty cents
【例】$1,250.75 → one thousand two hundred fifty dollars and seventy-five cents
ビジネス文書や請求書、プレゼン資料でも同じルールを適用すると、細部にまで気を配れる印象を与え、相手からの信頼度がグッと高まります。
数字と単語の併記(契約書など)
金額を数字と英語の綴りで併記することで、改ざんを防ぐ効果があります。
この形式は、契約書などの正式な文書で広く用いられています。
【例】$5,000 → five thousand dollars ($5,000.00)

Auntie
数字と文字が一致しているか、必ず確認してくださいね。
桁区切りとゼロの表記ルール
桁区切りにはカンマ( , )を使用し、ゼロは省略せず ” .00 ” まで記載します。
例:$10,000 → ten thousand dollars ($10,000.00)
契約書や請求書など、正確さと改ざん防止が求められる場合には、”$10,000″ のみでは曖昧になるおそれがあるため、“$10,000.00” まで記載します。
複数形の使い方
“dollar” と “cent” は、数が複数のときは複数形にします。
【例】$2 → two dollars
【例】$0.01 → one cent
カジュアルな金額の言い方【日常会話編】
日常の買い物や会話でよく使われる省略形やスラング表現を紹介します。
ネイティブは日常会話でテンポよく省略して話すことが多く、以下のパターンを知っておくとリスニング力もアップします。
通貨単位(dollars など)は、文脈で明らかな場合は省略されることも一般的です。
店頭やカジュアルな会話では、相手との距離感や業界の慣習に合わせて柔軟に使い分けましょう。
“and” の省略
会話では “and” を省くのが一般的です。
$16.75
【例】カジュアル → sixteen seventy-five
【例】フォーマル → sixteen dollars and seventy-five cents
通貨単位の省略ルール
通貨単位が文脈で明らかな場合、“dollars” “cents” を省略しても誤解の恐れはありません。
【例】$35.80 → thirty-five eighty

Auntie
初対面や国際的な場では省略しない方が安全。
数字の一部を短縮する表現
よりくだけた会話では、金額の先頭の数字だけで伝えることもあります。
【例】$6.75 → six seventy-five(通常の省略)
さらに砕けて
【例】$6.75 → six seven(小数部分を切り落として伝える)
この短縮は、話し手・聞き手の間で金額が明確な場合に限られます。
千ドルの略語 “grand” と “K” の使い分け
カジュアルな会話や口語表現では、$1,000を “grand” や “K” で表すことがあります。
“K” は kilo-(千)を意味する略記。ビジネスやIT分野の数字表現でもよく使われます。
- $1,000 → one grand
- $200,000 → two hundred K / two hundred grand

Auntie
複数形は “grands” よりも “thousands” に置き換える方が自然です。
“point” の使い方と注意点
金額での自然な読み方と、技術的文脈での小数点の読み方の違いを理解して使い分けましょう。
金額表現では “point” より “dollars and cents” が自然
ネイティブ会話では、小数点を “point” で読むより、“dollars and cents” 型の言い回しが一般的です。
【例】$4.99
○ four ninety-nine
× four point ninety-nine(数字の読み方としてはOKだが、金額表現としては不自然)
技術的な文脈での “point” の使い方
金額そのものではなく、小数点の位置や数値の各桁を正確に伝えたい場合や、テクニカルな説明をするときに使います。
プログラミングや統計の説明など、技術的な文脈で、小数点以下の各桁を別々に読むこともあります。
【例】$4.99 → four point nine nine
よくある間違いとその対策
フォーマル・カジュアル両方に共通する注意点と、間違えやすいポイントを事前に防ぐコツを解説します。
“and” の入れ忘れ (フォーマル表現でのミス)
“and” はセント部分を明確に区切るために必須。
ビジネス文書や請求書では特に重要です。
“point” の誤用
“point” は統計や技術的な文脈ではOKですが、金額を伝えるときは “dollars and cents” が自然です。
大きな数字の混同
“thousand” “million” “billion” の位置関係をしっかり把握することが大切です。
“grand” “K” の重複
“grand” は口語的な「千ドル」の表現。”K” は「thousand」の略。
どちらもカジュアルな場面で使います。
通貨単位の省略が不適切
初対面やフォーマルな場では、通貨単位を明示するのがベター。
フォーマル vs カジュアルの読み比べ表
同じ金額でも場面によって変わる言い方を比較し、一目で違いが分かるようにまとめました。
金額 | フォーマル読み | カジュアル表現 |
---|---|---|
$650 | six hundred fifty dollars | six fifty |
$66.50 | sixty-six dollars and fifty cents | sixty-six fifty |
$9,500,000,000 | nine billion five hundred million dollars | nine point five billion |
$200,000 | two hundred thousand dollars | two hundred grand / two hundred K |
練習のコツ
日常生活の中で、金額表現を自然に使いこなすための効果的な練習法と応用例です。
最後に
英語で金額を読むときは、フォーマルとカジュアルの使い分けが重要です。
ビジネスでは正確さを、日常会話ではテンポと自然さを意識して、状況に応じた表現を使いこなしましょう。

ほぼ日々英語管理人レイジーれいじのおばAuntieです。
現役英会話講師。英検1級。TOEIC975点。れいじの学習を応援中です。
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