NHKラジオ『英会話タイムトライアル』を聞き流すだけでいいのか?
NHKラジオ『英会話タイムトライアル』は、英語学習者にとって理想的なトレーニング素材です。
ただ聴くだけで終わらせず、インプット素材として活用しながら、アウトプット練習を組み合わせることで、英語力はぐっと伸びます。
今回は、スピーキングとリスニングを強化するための具体的な学習方法をご紹介します。
リスニング力を鍛える|ディクテーションのすすめ
ディクテーションとは、短い英語音声を聞いてノートなどに書き取るトレーニングです。
音と意味をつなげる力がつき、聞き取れない部分が明確になることで、リスニング力が飛躍的に向上します。
ストリーミングサービスをうまく活用して、繰り返し聴いてみましょう。
- 予測しながら能動的に聞く
【例】”It depends …”と聞こえたら、次は “on” や名詞が来ると予想しながら聞く。 - 文法・語彙の基礎力を高める
聞いた音を正しく書き取るには、単語のスペルや文法の知識が必要です。
【例】”He has been to London.” という文を聞き取るとき、”has been” という現在完了形を理解していないと、正しく書き取れません。 - 繰り返し聴く
短い音声でも何度も聞いて書き取ることで、集中力と記憶力が鍛えられます。 - 音読練習する
書き取った英文をスラスラ言えるまで音読。
意味を確認しながら聞く習慣をつけましょう。
スピーキング力を伸ばす|リピート&シャドーイング
英語の発音やリズムを自然に身につけるには、リピートとシャドーイングが効果的なトレーニング法です。
聞いてすぐに口に出す「反射神経」トレーニング
聞いた音をすぐに口に出すことで、脳内の「音→意味→発話」の回路がスムーズになります。
英語で即座に反応する反射神経が鍛えられ、実際の会話でも考えるより先に口が動くような状態に近づいていきます。
その結果、瞬時に返答できる応答力が高まり、よりスムーズで自然なコミュニケーションが可能になります。
シャドーイングで自然な話し方を身につける
聞きながら話すことで、音・意味・発話の回路が高速化されるだけでなく、英語を「かたまり」で捉える力が養われ、より自然で流暢な表現が可能になります。
さらに、「間」や「感情表現」への理解が深まることで、実際の会話におけるタイミングやニュアンスをつかみやすくなり、よりリアルなコミュニケーションができるようになります。

Auntie
録音して自分の声を聞くと、改善点が見つかりやすくなります。
応用力を高めるスピーキング|バリエーション練習
モデル会話の一部を使って、少しだけ状況を変えて練習することで、応用力と瞬発力が鍛えられます。
同じ意味でも複数の言い方を使えるようになることで、実際の会話でも柔軟に対応できる力が身につきます。
- 元のダイアログを理解する
モデル会話の状況・意味・ニュアンスをしっかり理解します。
【例】
Do you need a bag? ― No, I’m good. → 店員が袋の要・不要を尋ねる場面 - 少しだけ状況を変えて練習する
単語だけを変えて練習します。
【例】
bag → receipt → straw など
No, I’m good. → Yes, please. → I’m fine, thanks. など
自然なバリエーションを意識して使うようにしましょう。
【例】
Do you need a receipt? ― No, I’m good.
Do you want a tray? ― Yes, please.
Would you like a straw? ― I’m fine, thanks. など

Auntie
文脈の中で覚えることで、語彙やフレーズの定着率もアップ!
最後に
毎日の短時間でも、正しい方法で続ければ英語力は確実に伸びます。
「聞く・話す・真似る」を繰り返して、英語が自然に口から出る感覚を手に入れましょう。

ほぼ日々英語管理人レイジーれいじのおばAuntieです。
現役英会話講師。英検1級。TOEIC975点。れいじの学習を応援中です。
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