グラフを説明するため流れ
グラフを説明する際には、次のような流れで説明するとスムーズです。
- 概要を述べる
- 軸に触れる
- 全体的な傾向を説明する
- データを比較する
- 極端な数字を強調する
- 要約する、または結論を導く
今回は、前半の❹から❻までのフレーズを紹介します。
グラフを説明するための具体的なフレーズ
グラフを英語で説明するのは、PROGOS(R)やプレゼンなどで重要なスキルです。
今回は、下のグラフを具体的に説明する際に使える、データの比較や傾向の説明に役立つ中級レベルのフレーズをご紹介します。

データを比較する:英語で差を明確に伝える方法
Compared to A, B show(s) a significant increase.
Compared to X, Y show(s) a significant increase.
Xと比べて、Yは大幅に増加している。
この表現は、比較対象が明確で、Bの数値が著しく増加している場合に適しています。
increase は名詞なので significant を使い、shows のあとに a を忘れずに!
Compared to college students in 2021, high school students show a significant increase in subscriptions.
2021年の大学生と比べて、高校生の購読数は大きく増加しています。
A had consistently higher values than B throughout the period.
X had consistently higher values than Y throughout the period.
Xは期間を全体を通して、一貫してYよりも高い数値を示していた。
期間を通じて安定して差がある場合に使います。
一貫性を示すことが重要なため、比較する期間を明記するとより効果的です。
副詞は、動詞の直後や文末よりも、文中で意味が明確になる位置に置くのがベター。
High school students had consistently higher values than office workers throughout the period.
高校生は、調査期間を通じて常に会社員よりも多くの購読数を示していました。
While A remained stable, B rose sharply.
While X remained stable, Y rose sharply.
Xは安定していた一方で、Yは急激に上昇した。
2つの対象の対照的な動きを強調したいときに使います。
While の後に変化のない対象を置き、その後に変化のあった対象を述べるのがポイントです。
While office workers remained stable, high school students rose sharply from 2022 to 2024.
会社員の購読数が安定していた一方で、高校生は2022年から2024年にかけて急激に増加しました。
A lag(s) behind B.
X lag(s) behind Y.
XはYに後れを取っている。
シンプルに差を表現したいときに使います。
lag は自動詞のため is をつける必要はありません。
主語に応じて “lags” や “lag” を使い分けましょう。
Office workers lag behind college students in every year shown.
会社員は、すべての年において大学生に後れを取っています。
極端な数値を強調する:最も多い・少ないを示すフレーズ
The highest figure is seen in…
The highest figure is seen in…
最も高い数値が見られるのは…
データの中で最も高い数値を指摘したいときに使います。
is seen in を用いることで客観的な視点を保ちつつ、具体的な数値や時期、対象を明示するとより効果的です。
The highest figure is seen in high school students in 2024, with nearly 1900 subscriptions.
2024年には高校生の購読数が最も多く、約1900件に達しています。
The lowest number of A occurred in ….
The lowest number of X occurred in ….
Xの数値が最も少なかったのは…である。
数値が最も少ない時期や対象を示すときに便利です。
just under や barely over などを添えることで、より正確なニュアンスが伝わります。
The lowest number of office workers occurred in 2022, just under 500.
会社員の購読数が最も少なかったのは2022年で、500件を下回っています。
A dropped dramatically in [month/year], hitting a record low.
X dropped dramatically in [month/year], hitting a record low.
Xは[月/年]に急激に減少し、記録的な低さに達した。
変化の速さとその深刻さを同時に伝えたいときにぴったりの表現です。
drop は自動詞なので was dropped(受動態)にはしない点に注意。
Office workers dropped dramatically in 2022, hitting a record low.
会社員の購読数は2022年に急激に減少し、過去最低を記録しました。
まとめ・結論を述べる:全体の傾向から考察を導く
Overall, it can be seen that …
Overall, it can be seen that …
全体として、…が見て取れる。
グラフ全体の傾向を説明したいときにぴったりのフレーズで、広い視点からまとめるときに使いやすいです。
カジュアルな場面では we can see that … もOKですが、アカデミックな文脈では it can be seen that… の方が客観的で好まれます。
Overall, it can be seen that high school students show the most rapid and consistent growth in subscriptions.
全体的に見ると、高校生の購読数が最も急速かつ一貫した成長を示していることがわかります。
This indicates a clear trend towards …
This indicates a clear trend towards …
これは…への明確な傾向を示している。
データから読み取れる明確な傾向を述べたいときに使える表現です。
trend towards の後には、観察された傾向や進んでいる方向性を具体的に置くことで、より説得力のある分析になります。
This indicates a clear trend towards increasing digital newspaper use among younger readers.
これは、若年層の間でデジタル新聞の利用が増加しているという明確な傾向を示しています。
These figures point to a growing preference for A over B.
These figures point to a growing preference for X over Y.
これらの数値は、YよりもXの人気が高まっていることを示している。
AがBよりも好まれる傾向が強まっていることを表現するのに使えるフレーズです。
a growing preference for A over B はよく使われる定番の表現で、複数のグループを比較しつつ、主観的な傾向を描写するのに適しています。
These figures point to a growing preference for digital news among high school students over office workers.
これらの数値は、高校生の間で、会社員よりもデジタルニュースを好む傾向が高まっていることを示しています。
最後に
これらのフレーズを使いこなせば、視覚情報を英語で的確に伝える力がグンとアップします。
実際のグラフや表を見ながら練習することで、表現が自然と身につきますよ!

ほぼ日々英語管理人レイジーれいじのおばAuntieです。
現役英会話講師。英検1級。TOEIC975点。れいじの学習を応援中です。
音読さん | 音声読み上げソフト https://ondoku3.com/ja/
コメント